大日本帝国憲‪法‬

「大日本帝国憲法」

大日本帝国憲法の全文を電子書籍にしました。
縦書きで、好きな文字の大きさで読めます。

大日本帝国憲法は1889(明治22)年2月11日に公布された、東洋初の近代憲法でした。
江戸幕府が廃止されて明治政府が設立され、明治天皇の欽定憲法として作られました。
日本の統治の原則を定めたもので、全7章76条から成ります。
天皇主権の一方、言論の自由、議会制、司法権の独立といった要素も持ちました。
終戦後、1947(昭和22)年5月2日に廃止され、今は効力はありません。

新字でふりがなを振ったもの、原文、英訳の3つを収録しました。
新字版は漢字カタカナ混じりのままですが、漢字を新字にし、ふりがなを新仮名遣いで振りました。また、法令の条項のスタイルを少し今風に寄せています。
原文は旧字旧仮名遣いで、漢字カタカナ混じりの文語体です。古文と同様、句読点や濁点は読み手が補って読みます。
英訳は横書きですが、本全体は右綴じなので、ページを繰るのに戸惑うかもしれません。

現在の日本国憲法は大日本帝国憲法から改められています。
どこがどうして変わったのか、読むうち考えさせられます。

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憲法発布(けんぽうはっぷ)勅語(ちょくご)
朕(ちん)国家(こっか)ノ隆昌(りゅうしょう)ト臣民(しんみん)ノ慶福(けいふく)トヲ以(もっ)テ中心(ちゅうしん)ノ欣栄(きんえい)トシ朕(ちん)カ祖宗(そそう)ニ承(う)クルノ大権(たいけん)ニ依(よ)リ現在(げんざい)及(および)将来(しょうらい)ノ臣民(しんみん)ニ対(たい)シ此(こ)ノ不磨(ふま)ノ大典(たいてん)ヲ宣布(せんぷ)ス
惟(おも)フニ我(わ)カ祖(そ)我(わ)カ宗(そう)ハ我(わ)カ臣民祖先(しんみんそせん)ノ協力輔翼(きょうりょくほよく)ニ倚(よ)リ我(わ)カ帝国(ていこく)ヲ肇造(けいぞう)シ以(もっ)テ無窮(むきゅう)ニ垂(た)レタリ此(こ)レ我(わ)カ神聖(しんせい)ナル祖宗(そそう)ノ威徳(いとく)ト並(ならび)ニ臣民(しんみん)ノ忠実勇武(ちゅうじつゆうぶ)ニシテ国(くに)ヲ愛(あい)シ公(こう)ニ殉(したが)ヒ以(もっ)テ此(こ)ノ光輝(こうき)アル国史(こくし)ノ成跡(せいせき)ヲ貽(のこ)シタルナリ朕(ちん)我(わ)カ臣民(しんみん)ハ即(すなわ)チ祖宗(そそう)ノ忠良(ちゅうりょう)ナル臣民(しんみん)ノ子孫(しそん)ナルヲ回想(かいそう)シ其(そ)ノ朕(ちん)カ意(い)ヲ奉体(ほうたい)シ朕(ちん)カ事(こと)ヲ奨順(しょうじゅん)シ相与(あいとも)ニ和衷協同(わちゅうきょうどう)シ益々(ますます)我(わ)カ帝国(ていこく)ノ光栄(こうえい)ヲ中外(ちゅうがい)ニ宣揚(せんよう)シ祖宗(そそう)ノ遺業(いぎょう)ヲ永久(えいきゅう)ニ鞏固(きょうこ)ナラシムルノ希望(きぼう)ヲ同(おなじ)クシ此(こ)ノ負担(ふたん)ヲ分(わか)ツニ堪(た)フルコトヲ疑(うたが)ハサルナリ
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*目次*
├大日本(だいにっぽん)帝国憲法(ていこくけんぽう) (新字ふりがな)
│├告文(こくぶん)
│├憲法発布(けんぽうはっぷ)勅語(ちょくご)
│├(上諭(じょうゆ))
│├第一章 天皇(てんのう)
│├第二章 臣民(しんみん)権利義務(けんりぎむ)
│├第三章 帝国議会(ていこくぎかい)
│├第四章 国務大臣(こくむだいじん)及(および)枢密顧問(すうみつこもん)
│├第五章 司法(しほう)
│├第六章 会計(かいけい)
│└第七章 補則(ほそく)
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├大日本帝國憲󠄁法 (原文)
│├吿文󠄁
│├憲󠄁法發布勅語
│├(上諭)
│├第一章 天皇
│├第二章 臣民權利義務
│├第三章 帝國議會
│├第四章 國務大臣及樞密顧問
│├第五章 司法
│├第六章 會計
│└第七章 補則
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├THE CONSTITUTION OF THE EMPIRE OF JAPAN (英訳)
│├IMPERIAL OATH AT THE SANCTUARY OF THE IMPERIAL PALACE
│├IMPERIAL SPEECH ON THE PROMULGATION OF THE CONSTITUTION
│├(PREAMBLE)
│├CHAPTER I. THE EMPEROR
│├CHAPTER II. RIGHTS AND DUTIES OF SUBJECTS
│├CHAPTER III. THE IMPERIAL DIET
│├CHAPTER IV. THE MINISTERS OF STATE AND THE PRIVY COUNCIL
│├CHAPTER V. THE JUDICATURE
│├CHAPTER VI. FINANCE
│└CHAPTER VII. SUPPLEMENTARY RULES
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└底本などに関する情報