![【朗読音声付】源氏物語 二十四 胡蝶(こちょう)](/assets/artwork/1x1-42817eea7ade52607a760cbee00d1495.gif)
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【朗読音声付】源氏物語 二十四 胡蝶(こちょう)
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- 2,99 €
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Beschreibung des Verlags
本書は文章のほかに、プロのナレーターによる朗読音声でもお楽しみいただけます。
源氏物語は、紫式部によって書かれた全五十四帖から成る長編小説。
期間にして74年、四代の天皇の御代に渡る壮大な物語であり、
その文章の構成や美しさ、人物の心理描写の面などからも、
日本の文学史上最古にして最高傑作とも言われています。
源氏物語第二十四帖胡蝶(こちょう)
三月となり、六条院の春の御殿はまさに春爛漫の景であった。光源氏は春の宴を催し、池に唐風の船を浮かべ、女房たちを乗せて船楽をしたりして、華やかに過ごしていた。
宴に招かれた若い公達(きんだち)たちの真の目当ては、玉鬘(たまかずら)である。数多い求婚者のなかには、源氏の異母弟・蛍兵部卿宮(ほたるひょうぶきょうのみや)や、内大臣の息子・柏木(かしわぎ)、髭黒(ひげくろ)の右大将もなどもいた。
玉鬘は、実父である内大臣に娘だと名乗り出たい気持ちはあるが、源氏の庇護のもとにあってはそれもままならず、思い悩んでいた。
たくさんの恋文が玉鬘に寄せられていた。源氏はその手紙を見て、玉鬘にその恋文の対処の仕方などを事細かに話し、ときに返信を書かせたりした。
源氏は、玉鬘を結婚させてから内大臣と親子の対面をさせようと思うものの、ふさわしい相手はなかなか見当たらない。そして、美しい玉鬘を目の前にして、わきあがってくる恋愛感情を抑えることが難しくなっていた。ついに源氏は玉鬘に自分の恋心を吐露するが、玉鬘は困惑し動揺するばかりであった。その日、源氏は夜が更けても玉鬘の寝所から退出せず、玉鬘と添い寝をする。玉鬘はなさけなく思い、涙を流す。
これ以上のことはしないという源氏であったが、玉鬘は嘆き悲しみ、深く思い悩むのであった。