桟橋 桟橋

桟‪橋‬

    • $4.99
    • $4.99

Publisher Description

皆から仲間はずれにされていた千代だったが手をとって笑い、走るきっかけを作ってくれたのがミユキだった。


ものごころついて以来の千代は、夕方になると桟橋に出ている父親を呼びにやらされていた。十歳の時はもう母親の役目をしょわされていた。赤ん坊のころにはった「てっぺごうやく」でできてしまった禿のせいで、付いたあだ名は二銭銅貨。しがない境遇のせいで学校では何となく仲間はずれになっていた。

千代は小さくなってうしろの席に甘んじ、自分を主張することを忘れていった。勉強ができても彼女は手をあげなかった。そんな千代の手をとって、みんなが笑うときには笑い、走るときには走るきっかけを作ってくれたのがミユキだった。


【著者】

壺井栄

小説家1899年-1967年

香川県小豆郡坂手村(現内海町坂手)生まれ。

坂手郵便局や役場勤務後、同郷の壺井繁治を頼り1925年に上京。以後東京。

1941(昭和16年)『暦』が第4回新潮社文芸賞を受賞。

1955(昭和30年)『風』で第7回女流文学者賞を受賞。

『母のない子と子のない母と』で第2回芸術選奨文部大臣賞を受賞。

1954(昭和29年)映画「二十四の瞳」(木下恵介監督、高峰秀子主演)が公開され、全国的ヒットとなり、小豆島と壺井栄の名が一躍クローズアップされる。

GENRE
Fiction & Literature
RELEASED
2018
30 March
LANGUAGE
JA
Japanese
LENGTH
104
Pages
PUBLISHER
その船にのって
SELLER
Voyager Japan, Inc.
SIZE
732.6
KB
屋根裏の記錄 屋根裏の記錄
2018
花の旅路 花の旅路
2018
二十四の瞳 二十四の瞳
2018
紙一重 紙一重
2018
まずはめでたや まずはめでたや
2018
二十四の瞳 二十四の瞳
2018