自転車日記
inoolo=日本文学
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明治期の文学者、夏目漱石の初期の小品。初出は「ホトトギス」[1903(明治36)年]。1900(明治33)年からのイギリスでの留学生活で、神経衰弱が激しくなった漱石は、「下宿の婆さん」にすすめられて気分転換のために自転車乗りの稽古をする。当時イギリスではサイクリングが流行していた。その体験を書いたもの。人も自分も笑いものにするユーモアのスタイルは「吾輩は猫である」へと繋がっていく。ここには、「倫敦消息」「自転車日記」「京に着ける夕」「文鳥」。