かいこを育てよう
飼うや蚕の二百余戸
Descripción editorial
ここに登場する子どもたちはかいこを飼うことを通して大きく成長しました。私は成長する子どもたちの姿を見ながら、このことを多くのみなさんにぜひ伝えたいと思いました。この物語のきっかけは長野県の歌と地域に伝わる歌の共通点に気づいたことです。このことから子どもたちは考え、地域のおじいさんおばあさんたちから多くのことを教えてもらいます。そしてかけがえのない故郷の歴史を学び、そこに生きた人々の素晴らしさに気づきます。
さらに、私が感動したのは彼らの描いた絵です。彼らの活動の素晴らしさはこの絵が物語っています。とっても素敵な絵です。
(本文より)
教室では、「こがい」の意味を調べることから始めました。辞書には「養蚕」が、「マユをとるためにカイコを育てること」とありました。
しかし「カイコ」というものを見たことがない子どもたちなので、足助先生にお願いして動画を見たり、子どもの頃に自分の家の一番いい部屋で飼っていたという話を聞いたりしました。田畑先生からは「おかいこ様」と呼ばれていたということも聞き、少しずつイメージがわいて来たようでした。