「倫敦塔」「カーライル博物館」―漱石幻想文学選(1)
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Descripción editorial
『倫敦塔』は、英国留学中に倫敦塔を訪れた際、その歴史から幻想を繰り広げる作品。倫敦塔は、11世紀半ばにイングランドを征服したウィリアム1世がテムズ河畔に建設した堅固な要塞で、13世紀末から、身分の高い政治犯を幽閉、処刑する監獄としても使用され始め、更には政敵や反逆者を処刑する刑場となった。そのような歴史を熟知していた漱石は、塔内を彷徨ううちに、次々と処刑者らの幻想が襲う。
『カーライル博物館』は、19世紀英国の代表的言論人で、明治大正期の日本の知識人に多大な影響を与えたトマス・カーライルが長年居住した住居を訪れた際の見聞録。カーライルが窓から見えるとして描写した風景とは異なっていることに漱石は戸惑う。