糸のワルツ The thread of waltz

「だってお母さん、来ないんでしょ?」

「母さんにはなれない」

「母さん、私結婚するんだ」


小さい頃に母子家庭になってしまった結衣。

1982年(5歳)、母は仕事を優先し、結衣にかまっていられない。お遊戯会の前夜、母の一言で結衣はある行動に出る。

1992年(15歳)、「女」としての一面を見せる母、友人に戸惑う結衣は、ふとしたきっかけで親友の口紅を盗んでしまう。

2002年(25歳)、結婚間近の結衣。毎月届く母からの宅配便にあるモノが入っていた。結衣の気持ちは「娘」と「母」、そして「女」の狭間で揺れ動いていく。


娘から母へ、子どもから大人へ変化していく一人の女の人生を世代ごとに紡いだ「糸のワルツ」。

幼少期、思春期、成人期の3本と結衣のその後を描いた濃縮フルカラーコミック72P!


2014年度神戸芸術工科大学まんが表現学科Webアニメ・コミックコースの学生が書き下ろした合同作品です。