花の旅路 花の旅路

花の旅‪路‬

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Publisher Description

どんどん焼きやの小母さん。今ではしがない暮らしではあったが、たった一つ、人の知らない宝ものがあった。


どんどん焼きやの小母さんは、村の人から「おあな」だの「あな婆さん」だのと軽べつしたような調子で呼ばれていた。それは小母さんがどんどん焼きをしている土間のすぐうしろの部屋で寝ている平吉じいさんが、障子ごしにおあな、おあなと呼び続け、それが買い物客に筒抜けだから。「おあな、おあな、と仲のええことじゃのう」と冷やかす客もいるが「あれが阿波屋の娘のなれのはてかい」と感慨を新たにする者もある。今ではしがない暮らしのお花さんではありますが、たった一つ、お花さんには人の知らない宝ものがありました。


【著者】

壺井栄

小説家1899年-1967年

香川県小豆郡坂手村(現内海町坂手)生まれ。

坂手郵便局や役場勤務後、同郷の壺井繁治を頼り1925年に上京。以後東京。

1941(昭和16年)『暦』が第4回新潮社文芸賞を受賞。

1955(昭和30年)『風』で第7回女流文学者賞を受賞。

『母のない子と子のない母と』で第2回芸術選奨文部大臣賞を受賞。

1954(昭和29年)映画「二十四の瞳」(木下恵介監督、高峰秀子主演)が公開され、全国的ヒットとなり、小豆島と壺井栄の名が一躍クローズアップされる。

GENRE
Fiction & Literature
RELEASED
2018
30 March
LANGUAGE
JA
Japanese
LENGTH
37
Pages
PUBLISHER
その船にのって
SIZE
691.1
KB
二十四の瞳 二十四の瞳
2018
屋根裏の記錄 屋根裏の記錄
2018
二十四の瞳 二十四の瞳
2018
紙一重 紙一重
2018
桟橋 桟橋
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まずはめでたや まずはめでたや
2018