はじめての「NISA」入門
Descripción editorial
10分で全てわかる!
「つみたてNISA」「一般NISA」「新NISA」を徹底解説!
突然ですが、NISAという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
NISAというのは、イギリスのISA
(Individual Savings Account=個人貯蓄口座)をモデルとして、
2014年1月にスタートした日本版ISAのことで、正式名称を
NISA(Nippon Individual Savings Account)と言います。
投資を行う際の少額投資非課税制度という税制優遇のことで、
通常株式投資や投資信託の配当金や売却益などの利益には、
20.315%の税金がかかります。
しかしNISA専用の非課税口座でこうした投資を行うと、
運用で得た配当金や売却による利益など、
年間120万円以内の投資の利益に関して最長5年間、
最大で600万円非課税で受け取ることができるという制度なのです。
本来であれば課税対象となる上場株式や
投資信託などの売買利益が非課税となるので、
通常の課税口座よりも手元に残る収益が大きくなります。
最近は「預金から投資へ」という政府の掛け声に伴って、
銀行に定期預金をするだけでなく、
NISAを利用して株式や投資信託などの投資を
行って資産を増やしていく方が増えています。
日本証券業協会が2021年12月に発表した
「NISA口座開設・利用状況調査結果」によると、
NISAとつみたてNISAの総口座数は1067万口座に登っており、
2021年末における証券会社の
一般NISA口座数に対する投資未経験者の割合は47.4%、
つみたてNISA口座数に対する投資未経験者の割合は87.2.%と、
投資未経験者が多いのが特徴です。
NISA口座は日本に住む18歳以上の方であれば、
誰でも開設が可能で、特定口座や一般口座とは
別にNISA口座を開設して投資を行います。
寝かせておくだけの銀行定期預金よりも
資産を確実に増やせる可能性があるため、
将来に必要なお金を備えるために
活用する人が年々増えているのです。
今回はNISAの基礎知識から、
つみたてNISAと一般NISAの違いや選び方、
メリット、デメリット、そして
2024年より運用開始される新NISAの制度まで、
わかりやすく解説していきます。
ぜひ、投資の第一歩を踏み出すのに役立ててください。
【目次】
はじめに
第1章 つみたてNISAと一般NISAの違い
①非課税期間が異なる
②非課税投資枠が異なる
③投資の方法が異なる
④投資可能な商品が異なる
⑤運用可能期間が異なる
第2章 NISAのメリット
①投資で得た利益が非課税になる
②対象商品が厳選されていて投資初心者でも安心
③分散投資が可能
④少額から始められる
第3章 NISAのデメリット
①元本割れの可能性がある
②売却タイミングを判断する必要がある
③損益通算や損失の繰越控除ができない
④NISA口座は一人一口座で併用ができない
⑤投資対象が限定されている
第4章 つみたてNISAと一般NISAのどちらを選ぶべきか
①一般NISAが向いている方
・短期で利益を狙いたい
・自分の投資スタイルがある
②つみたてNISAが適している方
・投資初心者
・大きな投資資金がない
・若い内から教育資金や老後資金を準備したい
第5章 2024年から開始される新NISA制度とは?
①併用が可能
②投資枠の拡大
③投資枠の復活
④制度の恒久化
⑤非課税期間の無期限化
おわりに
【著者プロフィール】
大谷 由紀子(おおたに ゆきこ)
ネットリテラシー専門家
投資診断士
埼玉県出身。
ITベンチャー企業に勤務しながら一般のネットリテラシーの低さに危うさを感じ、インターネットと共存していくための啓蒙活動をスタート。
その後、独立してネットリテラシーの普及と教育を行っている。
また、実体験による投資知識と情報技術を生かして、多くのクライアントに対し資産構築診断とアドバイスを提供。
リテラシー向上サイトである情報警戒キーパーの管理人も行う。
個別相談窓口として、自身の公式LINEを運営しており、誰でも直接相談に乗れる環境を提供している。