青べか物語
-
- USD 2.99
-
- USD 2.99
Descripción editorial
青べか物語は千葉県浦安市(作品の中では浦粕町という呼び名である)を舞台にした連作小説である。
この作品が発表された昭和35年ごろ、この作品が小説か否かという論争があったらしい。作者によればこの作品は小説ではなく、小説のエッセンスだけを抽出した作品ということのようだ。
青べかの「べか」とはべか船のこと。べか船とは櫂でこぐ(時に小さな帆を掛ける)一人乗りの小船である。この本、表題こそ青べか物語となっているが、内容は東京から浦粕町にやってきた私が見た、浦粕町の風景や、そこで働く人々、あるいは子供たちの日常の出来事を写生した小品集である。