ウィキリークスで暴露された世界の密約・陰謀と日本の脆弱な情報戦略
-
- 33,99 €
-
- 33,99 €
Descrizione dell’editore
宮崎正弘氏は国際政治や経済の舞台裏を独自の情報で収集・解析する論評に定評。また中国ウオッチャーとしても活躍している。政治であれ外交であれ機密はあり「ないのは日本ぐらい」と宮崎氏。ウィキリークスが世界で爆発的な人気で関心を集めたのは昨年11月、NYタイムズ、英ガーディアン、仏ルモンドなど世界の有力5大紙が一斉にウィキリークス機密情報を報道・暴露したのがきっかけ。ウィキリークスの首謀者ジュリアン・アサンジが秘密暴露の活動を始めたのは2008年ごろで、ストックホルムの公園の地下室だったという。2010年5月に米国人がイラクに関する米国の公電15万通、その他公電10万通を含め25万通に上る膨大な情報をウィキリークスに対して売り込み、これを丹念に選んで11月に5紙に流して一挙に世界を駆け巡り国際政治を震撼させた。アサンジはハッカーの天才とされ、国や組織に挑戦し、自由抑圧者、特に反中国の姿勢が強いという。ウィキリークス情報は英米軍のアフガニスタンでの行動を始めチュニジア、エジプト情報、米国とサウジ、バーレーン、イエメンなど中東情報も多く暴いており「中東における独裁政権打倒のドミノをもたらしたのがウィキリークスの暴露」と分析した。ウィキリークスが次に向かうのは中国と見る。中国ではインターネットを通じてジャスミン革命の呼びかけが広まっているが、30万人を越えるインターネット監視員が24時間監視してこれを粉砕したという。このため「中東ドミノが中国に反映することはあり得ず、あるとすれば軍事クーデターだ」と中国事情を詳しく解説した。