



おみね徳次郎(鬼平犯科帳より)
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発行者による作品情報
夜半、抱き潰されて眠っている嫁のおみねを、徳次郎は殺そうとした。と、おみねが、ぱっと両眼をひらき、ぬたりと徳次郎へ笑いかけたものである――「殺す気かえ」。大盗〔網切の甚五郎〕の腕ききの配下〔山彦の徳次郎〕ほどの男が完全に虚をつかれたのであった。 (時代小説)監督/吉田純子・編集/三好達也_武井寿夫
夜半、抱き潰されて眠っている嫁のおみねを、徳次郎は殺そうとした。と、おみねが、ぱっと両眼をひらき、ぬたりと徳次郎へ笑いかけたものである――「殺す気かえ」。大盗〔網切の甚五郎〕の腕ききの配下〔山彦の徳次郎〕ほどの男が完全に虚をつかれたのであった。 (時代小説)監督/吉田純子・編集/三好達也_武井寿夫