かばん屋の相続
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東京の下町にある信用金庫に勤める小倉太郎。取引先のひとつ、松田かばんの社長が急逝した。残されたのは、家業を嫌い、銀行勤めをしていた長男と、専務として会社を手伝ってきた次男の二人兄弟。しかし社長は「会社の株全てを長男に譲る」と遺言に書き残していた。父の思いはいったいどこに? 表題作ほか、「十年目のクリスマス」「セールストーク」「手形の行方」「芥のごとく」「妻の元カレ」の全6篇による人生の悲哀に満ちた短編集。