これが生活なのかしらん
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- ¥1,630
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発行者による作品情報
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まさかこれが自分の生活なのか、とうたがいたくなるときがあります。
それは自分にはもったいないようなしあわせを感じて、という場合もあれば、
たえられないほどかなしくて、という場合もあるのですが、
それはもちろん自分の生活であるわけです。
その自分の生活というものを、つまりは現実を、
べつだん、大げさにも卑屈にもとらえず、そのまま受けいれたとき、
みえてくるのは「ほのおかしさ」ではなかろうかと思います。
ままならない生活にころがる「ほのおかしさ」を私はずっと信じています。
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自費出版作品としては異例の売れ行きを記録した
『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』の小原晩、書き下ろし最新作!
まぶしいほどまっすぐで、愛おしい。ままならない生活をめぐる38編のエッセイ。
応援のコメントが続々届いています!
◎穂村弘さん
例えば、恋人とラーメンを食べにゆく夜のときめき。
国道がきらきらして、風の匂いまで違っていた。
そんな小さな特別さが詰まった本書に胸が熱くなりました。
「一緒に住むってどう?」
「屋上ってのぼれるのかな」
「ウインナーに夢中」
「今日はお祭りか」
「すべてがどうてもよくなったときのためのペヤング」
ゴミのような、宝石のような、不思議な日々の欠片たち。
◎ホホホ座浄土寺店 山下賢二さん
僕が思う小原晩の良さは、しんどいエピソードほどピッチが合うリズム感と兄へのすっぴんな描写。
◎本屋 lighthouse 関口竜平さん
こんなにも滑稽な生活があるのかしらん。なんて思うけど、ほんとは誰もがみなこんな日々を送っている。だから、勇気を出して書きしたためてしまえ! さすれば明日がたのしみになる。長生きしてえなこんちくしょう。
◎恵文社一乗寺店 韓千帆さん
日々のおかしさ、やるせなさや嬉しさやつまらなさも、彼女が両手で掬い上げたとき大きな毛布となり、きらめく小石となる。映画でもドラマでもない生活の断片は、私たちにもひとしく注ぐ素直な光である。
◎BREWBOOKS 尾崎大輔さん
小原さんの文章を一言でいうと、慈愛だ。石焼きいもで十分美味しいのにスイートポテトを作っちゃうような人なんだき…