つゆのあとさき(上)-谷崎潤一郎も激賞した昭和初期風俗小説
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発行者による作品情報
「つゆのあとさき」は、谷崎潤一郎が、「昭和初期の東京を描いた記念すべき世相史、風俗史」と高く評価した小説で、銀座のカフェーの女給君江が主人公。関東の田舎から家出同然で、幼ななじみの京子をたよって上京し、銀座のカフェーの女給になった。通俗小説の流行作家である清岡進がパトロンについた。君江は、言い寄る男と平気で同衾する奔放な女で、物や男に対する執着心が薄い。ある日、夜中に男と歩く君江を見つけて後をつけ、一夜を共にするのを目撃する。ショックを受けた清岡は、以来、復讐のために様々な嫌がらせを繰り返す。それを後で知った君江は、故郷に戻ろうかと思う。そんな矢先、京子の元旦那の川島と再会するのだが・・・。