よだかの星(日本近代文学名作選35) よだかの星(日本近代文学名作選35)

よだかの星(日本近代文学名作選35‪)‬

    • ¥968

    • ¥968

発行者による作品情報

【日本近代文学名作選(35)】
宮沢賢治(明治29年- 昭和8年)による短編小説

「よだかは、実にみにくい鳥です。顔は、ところどころ、味噌をつけたようにまだらで、くちばしは、ひらたくて、耳までさけています。足は、まるでよぼよぼで、一間とも歩けません。ほかの鳥は、もう、よだかの顔を見ただけでも、いやになってしまうという工合でした。たとえば、ひばりも、あまり美しい鳥ではありませんが、よだかよりは、ずっと上だと思っていましたので、夕方など、よだかにあうと、さもさもいやそうに、しんねりと目をつぶりながら、首をそっ方へ向けるのでした。もっとちいさなおしゃべりの鳥などは、いつでもよだかのまっこうから悪口をしました。「ヘン。又出て来たね。まあ、あのざまをごらん。ほんとうに、鳥の仲間のつらよごしだよ。」「ね、まあ、あのくちのおおきいことさ。きっと、かえるの親類か何かなんだよ。」」ーー

朗読:長尾奈奈
企画/制作:声の書店
協力:株式会社 仕事

(C)2025 声の書店

ジャンル
名作
ナレーター
長尾奈奈
言語
JA
日本語
ページ数
00:18
時間
発売日
2025年
9月2日
発行者
声の書店
サイズ
19.2
MB