クンねずみ
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- ¥560
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発行者による作品情報
下水川のほとりに住む、ねずみの「クン」は自尊心の旺盛なねずみです。でもその自尊心は、他人をそねむ、ということにばかり向けられていました。クンねずみはいつも、仲間のねずみが、自分よりも難しい言葉を使ったり、自分よりも偉い立場になったりすると、大きなせきばらいで人を威嚇するのでした。ある日クンねずみは鼠会議員のテねずみをそねみ、テねずみの怒りを買ったばかりに、処刑されることに決まって……。ちいさな体とちいさな心を持ったねずみの哀れな生き様を描いた、宮沢賢治の愉快な一編。賢治作品を読み続ける渡部龍朗は、こんなちょっと皮肉でブラックでおかしな作品が実は好き。落語研究会で鍛えたおかしみあふれる朗読で、子どものために留まらず大人の鑑賞に堪える作品となりました。(C)アイ文庫 「ことのは出版オーディオブック作品一覧はhttp://www.kotonoha.co.jpにて」
カスタマーレビュー
kusaya
、
なぜか心に残る。
「えへん、えへん」のフレーズや“猫大将”など魅力的な表現が満載です。
聞いてるときは大したことない感じなのに、聞き終わってしばらく経つと心の中に強く蘇ります。
渡部さんの朗読も非常に小気味よく、情景が目に浮かびます。
「ツェねずみ」とあわせて聞くとおもしろさ倍増です。