シャーロック・ホームズ「自転車乗りの影」
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- ¥306
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発行者による作品情報
「僕は拳闘という競技に心得がある」(byホームズ)舞台となるのは1895年、ホームズの帰還後のことである。ジョン・H・ワトソン(43)シャーロック・ホームズ(41) 1895年のある春の日の夜、サリー州ファーナム近郊から美しい依頼人がホームズのもとを訪れる。今回の依頼人となるそのうら若き美しい女性、ヴァイオレット・スミス嬢の話によると、ある日、母と自分の消息を訪ねる広告が新聞に載ったという。すぐにその新聞に名のあった弁護士のもとを訪ねてみると、亡くなった伯父の友人だという二人の紳士が待っていた。父の死後、貧しい生活を送っていた彼女たちの生活を助けてくれるという。そして美しき自転車乗りヴァイオレット・スミス嬢は、紳士の家で一人娘の音楽教師を勤めることに…。そしてある時、自転車での帰り道、後ろから見知らぬ怪しい人物に自転車でつけられていることに気づく。忙しいホームズにかわってワトソンが単独捜査に向かうが…。不思議な巡り合わせで思いも寄らぬ悲劇へと発展する今回のこの奇妙な事件。ホームズはどのような推理を展開するのか!?『自転車乗りの影』(原題:THE ADVENTURE OF THE SOLITARY CYCLIST)は、「美しき自転車乗り」や「孤独な自転車乗り」などの邦題で知られている。(1903年12月初出)ストランド・マガジン「シャーロック・ホームズの帰還」よりFirst published in the Strand Magazine, Dec. 1903