ファウスト ファウスト

発行者による作品情報

ここは天の国。天の主と三人の大天使のもとへ、ゆうわくの悪魔がやってきました。

彼の名前はメフィストフェレス。

強い魔力を持ち、冗談とウソとかけごとを愛し、いつも人間をからかってばかりいます。


天の主はメフィストフェレスに向かって「お前はファウストを知っているか?」と言いました。

メフィストは「あの学者だろ? 頭はいいが、ばかな男だ。わきたつ心に、遠くへ遠くへと追い立てられている。決して満足できないあわれな男だ」と答えます。


天の主は「ファウストは生きるのにまようばかりで、どうにかしてやりたいと思っているのだ」と言います。

それを聞いて、メフィストフェレスは「おれがあの男をゆうわくしてみせようか」と持ちかけます。

天の主は「お前にまかせよう、メフィストフェレス。ファウストをゆうわくし、そのたましいを好きなようにふりまわすがいい。だが、よい人間というものはどんなにゆうわくされようとも、正しい道をわすれることはない。それを知ったとき、お前ははじをかくぞ」と言います。

メフィストは「のった!このかけには負ける気がしないね。ファウストのたましいはおれのもんだ」と喜びました。


そして、メフィストは「おれは悪いことをしようともくろみながら、いつもいいことをしてしまう、あの力の一部さ。いつもものごとを否定する霊だよ。人間が悪とよぶもののかたわれさ」とファウストの前に現れます。


目次

序章

第1章 【悲劇第一部】メフィストフェレスとファウスト

第2章 恋に落ちたファウスト

第3章 ファウストとマルガレーテ

第4章 罪

第5章 ワルプルギスの夜

第6章 【悲劇第二部】第一幕 いつわりの国

第7章 第二幕 古代のワルプルギスの夜

第8章 第三幕 ファウストとヘレネー

第9章 第四幕 戦

第10章 第五幕 ファウストのたましい


ゲーテ

本名はヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ。1749年、ドイツ・フランクフルトに生まれる。作家、科学者、政治家など多彩な才能を持ち、名声を獲得。代表作に「若きウェルテルの悩み」「ファウスト」。ヨーロッパ文化に多大な影響を与えた。1832年没。

ジャンル
フィクション
ナレーター
日和みか子
言語
JA
日本語
ページ数
03:12
時間
発売日
2023年
9月13日
発行者
パンローリング株式会社
提供元
Audible.com
サイズ
183.9
MB