ファンタスティック!漢詩ワールド「杜甫 第三回 長安にて」
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発行者による作品情報
本タイトルには付属資料が用意されています。詳しくは「デジタルブックレットの探し方」ガイドをご参照ください。 https://support.apple.com/ja-jp/HT208929
<内容紹介>
漢字一つ一つが持つ個性的な形と意味、それらの組み合わせからさまざまにひろがってゆく境地が幻想的でもあり、夢のようでもある「ファンタスティック」な漢詩。
時代背景や作者の境遇を交えた色彩豊かな漢詩の魅力に溢れる講義です。
<第三回 長安にて>
杜甫は三十五歳で都長安に出、官職を求めて特別試験に挑み、高官や名士たちと交遊しますが、うまくゆきません。このころの詩には、焦りや不満の情が現れるものもままあります。五言律詩「春日 李白を憶ふ」は、杜甫三十五歳、李白と別れて長安に立つ折の作。つづく七言古詩「貧交行」は「管鮑の交わり」の故事を引用しつつ、自分を認めない世間への憤りと抗議の思いを激しく吐露しています。そして五言律詩「諸〻(もろもろ)の貴公子の 丈八溝に・・二首」は、四十三歳のとき、貴族の子弟たちの納涼の舟遊びに随行しての作。夕刻に舟を出してから風まじりの雨に見舞われ、ほうほうの体で帰路につくまでを時間の経過に沿って詠んでいます。
<収録作品>