井田由美で聴く「流転」 ラジオ日本聴く図書室シリーズvol.101
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Publisher Description
ラジオ日本・聴く図書室第101弾は、山下利三郎の「流転」。「蕗子が殺されたのは、その晩の僅かな時間の間でした・・・」三角関係に破れ旅に出る事を決めた男は、愛する女性に宛てた手紙を彼女の家に投げ込む。一旦、駅まで向かうが、つい、ふらふらとまた彼女の家に。そこで一瞬見た男の影、そして無残に殺されていた蕗子の姿。男はアリバイを証明することもできず、殺人の疑いをかけられてしまうが・・・。最初こそ、哀しくもおどろおどろしいが、読後は心温まる良作。探偵小説勃興期の作家の一人で、江戸川乱歩をして「あなどりがたし」と言わしめた山下利三郎の1927年の作品。井田由美の読みで送る。