井田由美で聴く「秋の夜がたり」 ラジオ日本聴く図書室シリーズvol.031

ラジオ日本・聴く図書室第31弾は、岡本かの子の「秋の夜がたり」。 ある湖畔のホテルで子供たちに語られたお父さん・お母さんの秘密―、それは、なんとも奇妙な2人の生い立ちだった。お父さん・お母さんの母親たちが企て実行したその育て方は、作者でさえも本文中で“解釈に苦しみます”と述べている。語られたほうは、よっぽど理解に苦しむのだが・・・。作者の岡本かの子は、芸術家・岡本太郎の母。明治39年、与謝野晶子に師事し、雑誌「明星」などに短歌を発表し歌人としての名を上げるが、昭和4年から7年にかけての渡欧を機に小説家へ転身する。昭和14年2月18日、脳溢血により49歳の若さで死去。