井田由美で聴く「蜜柑」他2編 ラジオ日本聴く図書室シリーズvol.060
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発行者による作品情報
ラジオ日本・聴く図書室第60弾は、芥川龍之介の「蜜柑」と他二編。主人公の「私」は、横須賀発の上り列車の中、みすぼらしい田舎者の小娘と乗り合わせる。トンネルの中で窓を開けるその無知、そして不作法に不快感を覚える。しかし、トンネルを抜け出た瞬間、線路際に立つ男の子たちに、少女が窓から投げ与えたものは・・・。暮色を帯びた町外れの踏み切り、薄汚れた風景、そのなかではっきりと「私」の心に焼きついた鮮やかな「色」・・・。当事27歳の作者の体験をもとに書かれたといわれている作品。他2編は「春の夜」「食物として」