井田由美で聴く「貧しき信徒」 ラジオ日本聴く図書室シリーズvol.039
-
- ¥458
-
- ¥458
発行者による作品情報
ラジオ日本・聴く図書室第39弾は、八木重吉の「貧しき信徒」。病気で臥せがちだった重吉が、寝床からの目線で読み上げつづった詩集。庭の草木や光や虫たち、愛する娘の姿を優しく見つめ、四季の移ろいを肌で感じ…それと共に衰えていく自身とも向き合う日々。その何気ない一瞬一瞬を、短い詩の中に生き生きと紡ぎだしていく。生命に満ちあふれるものに囲まれた重吉の、生きている喜びと哀しさが切ない。明治31年、現在の東京都町田市に農家の次男として生まれた重吉は、東京高等師範学校時代に洗礼を受けキリスト教徒となる。結婚後は、英語教師のかたわら詩と信仰に打ち込む生活を送るが、結核を患い30歳の短い生涯を閉じる。「貧しき信徒」は死後刊行された。