井田由美で聴く「郷愁」 ラジオ日本聴く図書室シリーズvol.045
-
-
5.0 • 1件の評価
-
-
- ¥458
-
- ¥458
発行者による作品情報
ラジオ日本・聴く図書室第45弾は、織田作之助の「郷愁」。主人公の新吉は、ヒロポンを打ちながら40時間一睡もせずに原稿を書いた。もう締め切りが目前だ。どうにか間に合わせる為に電車で中央郵便局へ行く道すがら、夜遅くにホームで夫を待ち続ける女、車内での世間話、駅で寝ている浮浪者の親子…様々な人達とすれ違う。新吉が書いたテーマは“世相”。この作品が発表された戦後間もない昭和21年は、新聞も政治家も民衆も“世相”を語るが、新吉はそれには納得がいかなかった。敗戦・失業・道義心の退廃・軍閥の横暴・政治の無能。いったい“世相”とは何なのだろうか?そして、40時間考え続けた“世相”に対して悟りをひらく新吉は…。