



人は、なぜ他人を許せないのか?
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1.3 • 3件の評価
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- ¥968
発行者による作品情報
炎上、不倫叩き、ハラスメント…世の中に渦巻く「許せない」感情の暴走は、実は脳の構造が引き起こしています。誰もが陥る可能性のある「正義中毒」という快楽を脳科学者・中野信子氏が解き明かします。
★オーディブックフェスティバル参加作品★
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最近、世間を騒がせている芸能人の不倫問題。
ほとんどの場合、バッシングをしている人々は当事者とは何の関係もなく、
直接迷惑をかけられたり、被害を受けたりしている訳ではありません。
それなのになぜ、強い怒りが湧き上がり、叩かずにはいられなくなってしまうのか―。
そこには、我々人間の「脳」が関係しているのです―。
炎上、不謹慎狩り、不倫叩き、ハラスメント…
世の中に渦巻く「許せない」感情の暴走は、
脳の構造が引き起こしていた!
人の脳は、裏切り者や社会のルールから外れた人など、わかりやすい攻撃対象を見つけ、
罰することに快感を覚えるようにできています。
この快楽にはまってしまうと、簡単には抜け出せなくなり、罰する対象を常に探し求め、
決して人を許せないようになってしまいます。
著者は、この状態を正義に溺れてしまった中毒状態、「正義中毒」と呼んでいます。
これは、脳に備わっている仕組みであるため、誰しもが陥ってしまう可能性があるのです。
他人の過ちを糾弾し、ひとときの快楽を得られたとしても、日々誰かの言動にイライラし、
必要以上の怒りや憎しみを感じながら生きるのは、苦しいことです。
本書では、「人を許せない」という感情がどのように生まれるのか、
その発露の仕組みを脳科学の観点から解き明かしていきます。
「なぜ私は、私の脳は、許せないと思ってしまうのか」を知ることにより、
自分や自分と異なる他者を理解し、心穏やかに生きるヒントを探っていきます。