令嬢夫人 獣のように
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4.0 • 1件の評価
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発行者による作品情報
内容紹介
「恋愛」小説家、由紀かほるが織りなす、しなやかで、かつ力強い描写で綴る、めくるめく官能の世界…
藤岡真爾はタイヨウ自動車の社長秘書を務めている。
大学時代は水泳部のキャプテンとして鳴らし、長身で肩幅の広い身体つきと、日焼けした若々しい容貌は、女子社員から熱い眼差しを注がれた。だが、その現状は決して彼の望んだものでは無かった。
大学時代から真爾が思いを寄せていたのは、今や社長夫人である東百子だった。彼女とは大学の水泳部の先輩後輩の関係だった。男と女の関係にこそならなかったが、真爾は百子の秀でた容貌や、明朗で気品ある性格に惚れ込んでいたし、百子もまたキャプテンという以上に真爾を頼りにしてくれていた……はずだった。
だが、現社長である山下邦夫に彼女を奪われる形となった真爾は、賭け事にのめりこむようになった。今や借金取りが社屋に押し寄せる有様だ。
真爾は山下の元彼女であり、元タイヨウ自動車の社員であった銀座のホステスまゆみと男女の仲になっていた。同じような辛苦を味わった二人であったが、偶然、手に入れた写真により、真爾は百子の秘密を知ってしまう。写真を切り札に真爾に脅される百子の奴隷としての日々がはじまったのだった。