吉川英治の『黒田如水』(二) 吉川英治の『黒田如水』(二)

吉川英治の『黒田如水』(二‪)‬

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発行者による作品情報

本オーディオブックは、国民的歴史作家の吉川英治による『黒田如水』を数巻に分けて収録しています。第2巻は、官兵衛が織田信長のいる岐阜へやっとのことで辿り着いた場面から始まります。敢えて居酒屋の隣の木賃宿に投宿し、庶民の噂や情勢の情報を収集します。そして、信長重臣の中で羽柴秀吉が広く信望を集めていることを知り、彼を通じて信長に目通しを願うことにしました。深更に訪ねた秀吉は旧知の友のように官兵衛に接し、軍師として名が轟いている竹中半兵衛も交えて酒食をともにしつつ、天下の情勢について論を交わします。官兵衛は、信長の天下統一を急ぐためにも、本願寺とも通じる中国の毛利を早期に攻めることの重要性を縷々説きました。秀吉は直ちに中国攻めをすることの難しさを述べつつも、信長との接見をすぐに手配してくれました。信長は、官兵衛の来訪と進言とを歓び、愛用の名刀を授けます。 秀吉もともに喜び、播州までの帰路、琵琶湖の途中まで船で見送り、他日あらんことを約します。ここに、秀吉が官兵衛を弟と言う如く、二人の絆は確かなものとなりました。 官兵衛が御着の城に戻ったときから、播州の激動が始まります。小寺家が、官兵衛を密使として信長に送り盟を約したことは、直ちに毛利方に伝わりました。小寺家の重臣にも毛利方に内通し呼応しおうとする者たちが少なからずいます。信長勢の西下がなされないうちにと、毛利方はその水軍を以って官兵衛の父がいる姫路城下を明け方に奇襲しました。ところが、姫路城下は、他とは違い、一度緩急あれば黒田の元家臣たちが営む商人町家が武装蜂起するようになっていました。毛利勢は進路を阻まれ、船を悉く焼き払われて、壊走せざるを得ませんでした。かくして、官兵衛が仕切る小寺家と毛利方との対立とは決定的なものとなり、何とか持ちこたえるものの、一刻も早い信長勢の西下が切望される事態となりました。信長は、小寺政職に人質の差出しを求め、病弱なその子に代わり、官兵衛の子、松千代(後の黒田長政)を岐阜に送ることになりました。こうして、いよいよ信長勢の西下が現実のものになる日が近づいたのでした。

ジャンル
フィクション
ナレーター
響林せいじ(高性能合成音声:抑揚等調整済み)
言語
EN
英語
ページ数
01:42
時間
発売日
2014年
5月9日
発行者
響林社(しみじみ朗読文庫)
提供元
Audible.com
サイズ
55.6
MB

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