吉川英治「細川ガラシヤ夫人」「静御前」―『日本名婦伝』より 吉川英治「細川ガラシヤ夫人」「静御前」―『日本名婦伝』より

吉川英治「細川ガラシヤ夫人」「静御前」―『日本名婦伝』よ‪り‬

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発行者による作品情報

"『日本名婦伝』から、2編を収録。「細川ガラシヤ夫人」は、明智光秀の娘で、細川忠興の妻として幸せが生活を送っていながら、本能寺の変によって、「反逆人の娘」として山の尼院での隠遁を余儀なくされました。やがて天下人となった豊臣秀吉がその境遇に深く同情し、その媒酌により、再び忠興のもとに戻ってきました。辛い日々の中で命を長らえさせたものはキリスト教への信仰でした。秀吉の死後、徳川家康と石田三成の対立が激化し、家康が上杉討伐の兵を起こした際に、三成は大阪城下の大名方の夫人らを人質にとるべく、細川家の屋敷に軍勢を差し向けます。しかし、ガラシャ夫人はこれを敢然と拒否し、自害して屋敷に火をかけて最期を遂げました。享年38。文字通りの激動の一生でした。 辞世の句としては、""ちりぬべき時知りてこそ世の中の花も花なれ人も人なれ""が伝えられています。 「静御前」は、平家を倒した立役者である源義経に見初められた当代名うての白拍子であった静の悲劇を描きます。義経追討令により京を追われた義経は、吉野山の奥深くで静と別れます。やがて、鎌倉方に囚われた静は、頼朝の前で舞いを奉納することになりましたが、頼朝の意に反して、義経との別れを哀しみ恋うる曲を舞ったのでした。それが 吉野山峰の白雪踏みわけて 入りにし人のあとぞ恋しき 静や静しずのおだ巻きくり返し 昔を今になすよしもがな の二曲でした。頼朝は怒りますが、その妻、政子は「夫を慕う本心を形にして幽玄である」とたしなめ、褒美をとらせたといいます。

ジャンル
伝記/自叙伝
ナレーター
響林せいじ(高性能合成音声:抑揚等調整済み)
言語
EN
英語
ページ数
01:33
時間
発売日
2014年
11月16日
発行者
響林社(しみじみ朗読文庫)
提供元
Audible.com
サイズ
48.5
MB

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