壇ノ浦の鬼火(小学館の名作文芸朗読)
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発行者による作品情報
【小学館の名作文芸朗読】
あみだ寺に住むびわ法師である法一は、壇ノ浦の合戦を歌うのが得意であった。ある夜、武士がいきなり現れ、法一を寺の外に連れていく。導かれるままに案内されると、そこには平家の落人たちが大勢おり、安徳天皇もいた。彼らは壇ノ浦で散った仲間たちの霊を慰めるために、法一のびわを聞きたかったのだ。法一は、平家の落人たちに囲まれてびわを弾き始めた。平家の落人たちは、涙を流したり、怒号を上げる者もいた。法一は毎晩、平家の落人たちに呼び出されたため、体力を消耗しやつれていった…。