「夏目漱石先生の追憶」「漱石の人物」他6編
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発行者による作品情報
漱石門下生や知人による漱石を追憶した随筆を集めました。『猫』に登場する寒月君のモデルである寺田寅彦のものは、熊本の五高、帝大時代に出入りしていた時の追憶も含まれ、意外な面を伺わせ興味深いものがあります。漱石が浅草でメリーゴーランドに乗せられた姿、酔漢への応対、カエルの鳴き声の鼻歌などは抱腹物です。和辻哲郎のものは、漱石の無私と反骨、正義感を関連した人物像を、漱石の言動、手紙等も引きながら語っています。その他、同僚教授で漱石を東京に戻すのに尽力した狩野享吉、文筆家の内田魯庵、若い世代の門下生の芥川龍之介の各随筆も、直接身近に接した際の話が綴られています。森田草平「漱石先生の思い出」もあります。