夢十夜(日本近代文学名作選(54)) 夢十夜(日本近代文学名作選(54))

夢十夜(日本近代文学名作選(54)‪)‬

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発行者による作品情報

【日本近代文学名作選(54)】
夏目漱石(慶応3年 - 大正5年)による短編小説

「こんな夢を見た。腕組をして枕元に坐っていると、仰向に寝た女が、静かな声でもう死にますと云う。女は長い髪を枕に敷いて、輪郭の柔らかな瓜実顔をその中に横たえている。真白な頬の底に温かい血の色がほどよく差して、唇の色は無論赤い。とうてい死にそうには見えない。しかし女は静かな声で、もう死にますと判然云った。自分も確にこれは死ぬなと思った。そこで、そうかね、もう死ぬのかね、と上から覗き込むようにして聞いて見た。死にますとも、と云いながら、女はぱっちりと眼を開けた。」ーー
※本商品には第一夜~第十夜の内容がすべて含まれています。単品版をお求めの方は重複購入にご注意ください。

朗読:長尾奈奈
企画/制作:声の書店
協力:株式会社 仕事

(C)2025 声の書店

ジャンル
名作
ナレーター
長尾奈奈
言語
JA
日本語
ページ数
01:09
時間
発売日
2025年
11月3日
発行者
声の書店
サイズ
71.1
MB