夢十夜 第七夜(日本近代文学名作選(50)) 夢十夜 第七夜(日本近代文学名作選(50))

夢十夜 第七夜(日本近代文学名作選(50)‪)‬

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発行者による作品情報

【日本近代文学名作選(50)】
夏目漱石(慶応3年 - 大正5年)による短編小説

「何でも大きな船に乗っている。この船が毎日毎夜すこしの絶間なく黒い煙を吐いて浪を切って進んで行く。凄じい音である。けれどもどこへ行くんだか分らない。ただ波の底から焼火箸のような太陽が出る。それが高い帆柱の真上まで来てしばらく挂っているかと思うと、いつの間にか大きな船を追い越して、先へ行ってしまう。そうして、しまいには焼火箸のようにじゅっといってまた波の底に沈んで行く。そのたんびに蒼い波が遠くの向うで、蘇枋の色に沸き返る。すると船は凄じい音を立ててその跡を追かけて行く。けれども決して追つかない。」ーー

朗読:長尾奈奈
企画/制作:声の書店
協力:株式会社 仕事

(C)2025 声の書店

ジャンル
名作
ナレーター
長尾奈奈
言語
JA
日本語
ページ数
00:06
時間
発売日
2025年
11月3日
発行者
声の書店
サイズ
6.8
MB