女生徒 後編
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発行者による作品情報
太宰が読者の日記を題材に思春期少女の生活とその心理を繊細に表現します。「明日もまた、同じ日が来るのだろう。幸福は一生、来ないのだ。それは、わかっている。けれども、きっと来る、あすは来る、と信じて寝るのがいいのでしょう。」厭世的な感情で満たされている女生徒とはいえ、夕食の支度をしたり、お客様の料理を作ったり、母親の肩を揉んだり、と家事を甲斐甲斐しくこなします。この辺が現代の女生徒とは異なっているところでしょうか。それとも男性による想像だからでしょうか。遠藤久美子が語る女生徒は生意気でもあり可愛らしくもあります。