妖婦: (オリオンブックス‪)‬

【原作 織田作之助】太宰治や坂口安吾ら共に無頼派と呼ばれる。代表作に「夫婦善哉」など。下町で育ったが極めて優秀だったため難関の三高(後の京都大学)に入学。しかし病気と放蕩による出席不足で退学。当時の世相を反映した作品が多く、ときには政府から発禁処分を受けるなど波乱万丈な人生を送る。
【朗読 黒羽咲希】可憐な少女から大人の落ち着いた大人の女性まで、時に性別をも越えて幅広く演じ分けます。安定感のある語り口で、あなたを物語の世界へ誘います。
安子は下町の老舗の畳屋の娘。幼少の頃から気位が高く色白の器量良し。早熟で近所の男から早くも目を付けられていた。悪い遊びを覚えたり警察に捕まったりしたが、一向に納まらない。そしてとうとう芸者になってしまう。