小川未明 「赤いろうそくと人魚」
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3.5 • 17件の評価
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発行者による作品情報
北の暗く寂しい海に子を宿した女の人魚が棲んでいた。子どもには明るく優しい人間の町で暮らしてほしいと考えた人魚は、海辺の町にある神社で子どもを産み落とすことに決めた。神社のふもとにあるろうそく屋の老夫婦に拾われた人魚の子は、大切に育てられて、誰の目にも美しい娘に成長した。娘が店のろうそくに赤い絵を描くとたちまち評判となった。またそれを神社に納めると無事故のお守りになるとの噂が広まり、ろうそく屋と神社の評判はますます高まった。しかしある時、大金に心を奪われた老夫婦は、人魚の娘を南国の香具師(行商人)に売ってしまい、悲しむ娘は真赤に染めたろうそくを残して連れて行かれた。その夜、不気味な女が赤いろうそくを買っていった。するとたちまち海は荒れ、娘を乗せた香具師の船は沈んでしまった。その後、毎晩神社に灯る赤いろうそくは死を招く不吉と言われ、神社は鬼門として忌み嫌われ、数年後には町も滅びてしまった。
カスタマーレビュー
Kyouchans
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娘が夢中
私が聴く為にダウンロードしたのですが、娘に聞かせて見た所、飽きっぽい娘が何度も繰り返して聞き入っています。
これだけでも購入して良かったと思います(^ ^)
語り手さんの一言一言を大切に語るような丁寧な情感のある語り口調が物語とピッタリで、
色んな絵本の朗読CDを持っていますが、この作品はかなりツボでした。
この語り手さんで、ほかの小川未明さんの作品の朗読も聴いてみたいです。