平家物語 灌頂巻 平家物語 灌頂巻

平家物語 灌頂‪巻‬

    • ¥458

    • ¥458

Publisher Description

内容紹介

南北朝時代の琵琶法師・覚一(かくいち)が1371年に完成させたといわれる覚一本を
割愛することなく原文のまますべて収録しています。



かくて女院は、文治元年五月一日、御ぐしおろさせ給ひけり。

御戒の師には、長楽寺の阿証房の上人印西とぞきこえし。御布施には先帝の御直衣なり。(灌頂巻・女院出家)



灌頂巻 収録内容


壇の浦で捕らえられた建礼門院は帰京し、出家する。大原の寂光院へと移り住んだ建礼門院は粗末な庵で仏道に専心し、平家一門の菩提を弔う。

そこへ後白河法皇が訪ねてくると、建礼門院は自らの一生を六道輪廻にたとえて語るのだった。のちに建礼門院は、この地で極楽往生を遂げた。


01 女院出家(にょういんしゅっけ)

壇の浦で入水したが源氏に引き上げられた建礼門院(けんれいもんいん)は帰京し、出家した。



02 大原入(おおはらいり)

建礼門院はさらに人目を憚り、大原の寂光院へ移った。お堂の傍らに庵室を結び、一間を御寝所に、一間を仏間に定め、朝夕の念仏を怠りなく月日を送る。

庭を通る足音は人ではなく鹿であり、寂しさがいっそうまさる暮らしであった。



03 大原御幸(おおはらごこう)

後白河法皇はわずかの供を従えて、大原の寂光院へ御幸された。出迎えた老尼は後白河法皇の乳母の娘・阿波内侍(あわのないし)であった。

後白河法皇は庵室を見回し、建礼門院の暮らしぶりを哀れに思う。やがて山から下りて来た建礼門院は後白河法皇の訪問に驚き、呆然と立ちすくむ。


04 六道之沙汰(ろくどうのさた)

建礼門院は後白河法皇と対面し、平家一門の後生安楽を祈っている日々であることを告げる。

そして、栄華から滅亡に至るまでの自分の生涯を、六道にたとえて切々と語るのであった。



05 女院死去(にょういんしきょ)

日暮れとなり、後白河法皇は還御された。建礼門院は亡き人々の冥福を祈り続ける。

平家一門の悲劇は、平清盛が思いのままに権力をふるった報いとされる。年月が過ぎ、建礼門院は寂光院で静かに往生を遂げた。

GENRE
Classics
NARRATOR
岡崎弥保
LANGUAGE
JA
Japanese
LENGTH
00:45
hr min
RELEASED
2020
April 16
PUBLISHER
パンローリング株式会社
PRESENTED BY
Audible.com
SIZE
37.8
MB