幽霊を見る人を見る(小学館の名作文芸朗読‪)‬

【小学館の名作文芸朗読】

夜の京都を歩きながら「私」と友人Tは、幽霊の存在について話していた。Tは断固として幽霊を否定するが「私」は確信を持てずにいた。遊郭地帯を通ったとき、Tの態度は一変し、神経質な様子を見せ始める。二人は専栗橋近くで別れるが、Tが突然消えたことに気付く。その後発見したTは川辺で泣いており、酔っていたと主張した。しかし、その行動は何かを隠しているようだった。後日「私」はある座談会で、Tの過去について偶然知ることになるのだが……。