「春琴抄(下)」 - wisの朗読シリーズ(47)
-
- ¥407
-
- ¥407
発行者による作品情報
春琴は、実家の援助を受けて、師匠として独立する。
佐助は、共に住み、春琴をお師匠様と呼び献身的に仕える。
春琴の稽古は厳しく、撥で額を打つこともしばしばだったし、見込みがなく月謝が払えない弟子は容赦なく断った。
それでも、美貌の春琴目当てに通う者もいたが、そのような者には一層厳しい稽古で応じた。
そんな春琴に恨みを持つ者であろう、夜中に忍び入った賊に春琴の顔に熱湯がかけられるという事件が起きた。
春琴は、以後人目に出るのを避ける。
佐助は、春琴の気持ちを察し、自らの眼を失明させ、春琴と相擁して泣く。
そして二人は、琴の芸道を極めていった。