流れ行く歴史の動力(小学館の名作文芸朗読)
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【小学館の名作文芸朗読】
歴史を動かす二つの力について論じた歴史評論である。津田は、社会を固定し安定させる「組織(順応)」の力と、それを内側から突き破り変化をもたらす「反抗(個性)」的な力、この二つの力の相互作用こそが歴史の原動力であると考察する。徳川時代の停滞と、それを打破した尊王論の勃興を例に挙げ、無聊に苦しむ個人の衝動が大きな変革の動機となり得ることを示唆している。