海野十三 「十八時の音楽浴」
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発行者による作品情報
大統領ミルキの支配する、独裁国家ミルキ国。そこでは、博士コハクの発明した「音楽浴」によるマインドコントロールが行われていた。その技術力と知識をもって、国家の宝とされていた博士コハクであったが、国家の権力を掌握しようと企む女大臣アサリの策略によってあらぬ疑いをかけられ処刑されてしまう。 アサリの企てが進む中、かつてコハクが恐れていた火星人の地球襲来が現実のものとなる。 国民の士気を鼓舞するために「音楽浴」が絶えず続けられることになったが、その「音楽浴」の過剰な強制により、皮肉にも国民たちは次々と倒れてしまう。 もはや打つ手なしの窮地に追い込まれたミルキ国であったが、そこへ死んだはずの博士コハクが、以前より開発を進めていた人造人間の軍団を従えて現れる…