源氏物語 第三十六帖 柏木
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発行者による作品情報
「プレバト!!」で大人気の俳人 夏井いつき先生 推薦
『源氏物語』全五十四帖 与謝野晶子による現代語訳をすべて朗読し、
オーディオ化しました。
近代で最初に『源氏物語』を訳した与謝野晶子は、それぞれの帖の冒頭に、その 帖の内容をふまえた歌を一首詠んでいます。その晶子の歌もすべて収録しています。
源氏物語のあらすじ&ブログ
https://ohimikazako.wixsite.com/kotonoha/blank-10
第三十六帖 柏木 かしわぎ
光源氏 四八歳
主な登場人物 女三の宮
死ぬる日を罪むくいなど言ふきはの
涙に似ざる火のしづくおつ
柏木は自らの死を覚悟しながらも、女三の宮への執着を捨てることができず、心の内を綴った手紙を小侍従(こじじゅう)に託して、女三の宮に送るのだった。
女三の宮は男児(のちの薫)を出産する。周囲が歓喜するなか、真実を知る光源氏の胸中は複雑である。女三の宮は衰弱と絶望のなか、ひそかに訪れた父朱雀院に懇願し、にわかに出家して尼になってしまう。
重篤に陥った柏木は、見舞いに来た夕霧に、自らの罪をそれとなくほのめかし、源氏への謝罪を頼むのだった。
その後、柏木は亡くなった。夕霧は、残された柏木の妻女二の宮を見舞い、故人をしのんだ。
源氏も柏木の死をはかなみ、かわいいさかりの薫(かおる)をいとしく思うのだった。