玉章(小学館の名作文芸朗読)
-
- ¥407
-
- ¥407
発行者による作品情報
【小学館の名作文芸朗読】
夫の紀介が他界して百日の間、「わたくし」(山吹)は毎夜、松並木の道を歩いてます。それは都から来る時の紀介を思い浮かべ、五体がそれぞれの記憶の中に別々の思いに耽りたいから。先日、あるお百姓家の老媼から、紀介が陰ながら後事を託してくれていたことを知り、短い間にもわたくしは「しやわせ」でした・・・。実は、今日こそ保則様にお話ししたいことがあるのです。同郷の幼友達の武士、保則に宛てた書簡体小説。