理想の会社をつくるたった7つの方法: 日本でいちばん大切にしたい会社・サーベイ編
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Publisher Description
※この作品は原著を要約したものです。
会社経営における最大の目的・使命とはなにか。
本書によるとそれは「その組織に関係する人々の幸せを追求し実現すること」だという。業績や勝ち負けはそのための手段、もしくは目的・使命を果たした結果にすぎない。経営者や管理職が幸せを追求するべき対象は、あくまで社員とその家族であり、会社に直接の利益や報酬をもたらす株主や顧客ではないと著者たちは考えている。社員やその家族をとことん重視した経営のほうが、最終的には会社の業績にもつながるからだ。
とはいえ最初から良い組織をつくるのは難しい。業績に対する不安感や経験不足からくる自信のなさで、社員を翻弄してしまうことも少なくないだろう。著者のひとりである渡辺尚氏も、まさにそのような経験をしてきた経営者だった。だがもうひとりの著者である坂本光司氏の著書『日本でいちばん大切にしたい会社』に出会ったことで、考え方が変わったのだという。
度重なる過労死や過剰な残業が問題となり、働き方が見直されている昨今、「社員の働く幸せ」を追求することが会社の幸せにもつながるという認識は広まりつつある。
本書は5万人への共同調査によって得られたデータから、理想の会社をつくる7つの方法を導き出した、『日本でいちばん大切にしたい会社』のサーベイ編だ。労働人口がますます減っていく日本において、人財を大切にしない会社が生き残れるはずもない。これからの働き方のスタンダードが示された一冊である。(池田 明季哉)