番町皿屋敷
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発行者による作品情報
日本三大怪談の「皿屋敷」を採り、侠客・幡随院長兵衛と旗本奴・水野十郎座衛門のエピソードを背景に盛り込み、新解釈を加えて岡本綺堂が戯曲化。
旗本奴・青山播磨は水野十郎左衞門の白柄組に入っているが、対立する町奴の幡随院長兵衛の子分たちに喧嘩を売られ受けて立つところへ伯母の真弓に止めに入られ、喧嘩はやめになる。真弓は嫁でも貰えば播磨も少しは落ち着くのではと播磨に縁談を勧めるが、播磨は良い返事はしない。播磨は腰元のお菊と秘かに愛し合う仲だった。青山家には先祖伝来の家宝の皿十枚があり、一枚で割れば仕置きは免れないと思えと用人の柴田十太夫から言われていた。お菊は播磨に縁談がある話を聞き、播磨の自分への愛を確かめる為、わざと皿を割る。播磨は粗相ならと言って許すが、後に自分を試すためにお菊がわざと割ったことを知り、自分のまことを疑われたことに怒り、お菊を斬る。
岡本綺堂(おかもと きどう、1872年11月15日(明治5年10月15日) - 1939年3月1日)
日本の小説家、劇作家。本名は岡本 敬二(おかもと けいじ)。
別号に狂綺堂、鬼菫、甲字楼など。新歌舞伎の作者として知られ、また著名な作品として小説「半七捕物帳」などがある。
養子の岡本経一は、出版社「青蛙房」の創業者で、社名は綺堂の作品「青蛙堂鬼談」に由来している。