知っておきたい 日本の漢詩 第一回 儒臣の本懐――菅原道真
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発行者による作品情報
本タイトルには付属資料が用意されています。詳しくは「デジタルブックレットの探し方」ガイドをご参照ください。 https://support.apple.com/ja-jp/HT208929
<内容紹介>
漢字一つ一つが持つ個性的な形と意味、それらの組み合わせからさまざまにひろがってゆく境地が幻想的でもあり、夢のようでもある「ファンタスティック」な漢詩。
このシリーズは日本の漢詩について、さまざまの立場で歴史の舞台に登場した人々にスポットをあて、その作品と人生を解説いたします。
<第一回 儒臣の本懐――菅原道真>
菅原道真(すがわらのみちざね=845~903)は、平安時代前期の官僚・学者。江戸時代以前において随一の詩人でもありました。学界出身の大臣として異例の昇進をとげましたが、讒言(ざんげん)によって福岡の太宰府に左遷され、その地で亡くなりました。ところがその後、道真左遷の関係者が相次いで変死をとげ、また疫病・旱(ひでり)・落雷など、天変地異が20年以上も続きます。それらは道真の怨霊(おんりょう)のたたりとして恐れられ、ついに醍醐天皇が心労のため崩ずるに至りました。これらのことから、道真はやがて天満宮天神としてまつられ、天神信仰・雷神信仰と習合して多くの説話を生みました。今日でも全国にまつら