私本太平記 09: 建武らくがき帖
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発行者による作品情報
「まったく、どんな世直しかとおもったらね」「イヤ、がっかりだよ。前代以上、権柄ずくで、おッかない政府ができてしまつてさ」―後醍醐は親政を開始したが、新政府の政治的無能は混乱につぐ混乱をまねき、奇観を生じ、子供の落書きのごとき有様を呈している。そのなかにあってもせめてと民草が平和を切望するのもしらぬげに、大塔宮護良親王、足利尊氏、新田義貞、准后廉子は睨み合う。<編集/三好達也>(全9/13巻)