統合幕僚長 我がリーダーの心‪得‬

PKO、東日本大震災、北朝鮮ミサイル、中国艦船尖閣侵入……
「日本の危機」に自衛隊トップはその時、どう決断したのか。
自衛隊46年、統合幕僚長4年6ヶ月の自衛官人生、今そのすべてを語る。
危機管理! 顔の見える自衛隊! 9条改憲問題! そしてかくあるべきリーダー像とは
退官後、テレビなどの討論番組にもひっぱりだこの著者が初めて綴った自叙伝的防衛論。

七転び八起き、半世紀近くの数奇な自衛隊生活はどんなものだったのか?
防衛大補欠入学するも海自幹部候補生学校ともに首席で卒業。米海軍大学37カ国中トップ、しかし防衛部長になったと思ったら「あたご」事件で更迭。ところが、ある偶発的事件で辛くも復活し、異例の3回の定年延長で統合幕僚長在職4年6カ月。そして、この間自衛隊にとって節目となる大きな出来事にほとんど立ち会うことになった──。

「防衛問題とは一部の軍事マニアや軍事オタクのものではなく、常識論だ。例えば、自分は何かあったら友人に助けてもらうが、友人に何かあってもお金はだすが助けないという友人関係は常識的にはありえない。スポーツでもそうだが、守るだけで攻めることをしなければ試合には勝てない」