美術学校時代(小学館の名作文芸朗読)
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発行者による作品情報
【小学館の名作文芸朗読】
明治期~昭和期に、詩集『智恵子抄』『道程』など、詩人としてだけでなく、彫刻家、画家としても活躍した高村光太郎の回顧録。僕は子供の頃から何を職業にするか迷ったことはなかった。十五歳で美術学校に入ると、朝から晩まで勉強した。その頃は生理的にも心理的にも目覚めの時代で、彫刻についても文学的に考えていて、妖気の漂うものを無闇に作った。当時の彫塑会では新しかったが、後に間違った新しい彫刻運動のもとになった。