



羽佐間道夫で聴く「恩讐の彼方に」 ラジオ日本聴く図書室シリーズvol.048
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発行者による作品情報
ラジオ日本・聴く図書室第48弾は、菊池寛の「恩讐の彼方に」。大正8年に発表された菊池寛の短編小説である。江戸時代後期、豊前の国(大分県)の耶馬渓にあった難所に、青の洞門を開通した僧の史実を元にした作品である。武士・市九郎は、旗本である主人の妾・お弓と通じ、主殺しの大罪を犯してしまう。しかし、あるとき、市九郎は自らの罪に恐れをなし、出家、名も「了海」と改める。全国行脚のおり、九州耶馬溪の難所を見て、この絶壁をくりぬいて道を通じようと決意、人々の嘲笑にも動ぜず、洞門を掘りつづける。一方、長年父の仇を捜し続けた主人の遺児・実之助がようやくこの地にたどり着き、市九郎と対面する。